日本語の「ン」と “n” の違い

今日は日本語の「ン」と “n” の違いを確認してみます。

n は日本語の「ン」に近い音なのですが、日本語とは違うツボがあります。

英語の n
n は舌が上の前歯の裏に当てたっていて、
かつ、口を開けて出す音だ(鼻声で作る音)、です。

日本語の「ン」は舌がどこにいても口を閉じても出せますが、
英語で口を閉じて n を発音しようとすると、m と聞き取られてしまいます。

n の音の出し方
舌を上の前歯の後ろに軽く当てた状態で、
口を軽く開けて、鼻から息を抜きながら出しましょう。

ここでお気づきの皆様、おっしゃるとおり。
n の音を出す時の舌の位置は、D や T の音を出す時と同じです。
息の出て行く場所が違うだけ(T は息だけ、D は声を一緒に出す)、です。

このため、早口のおしゃべり会話では、
T がアクセントのつかない母音に続く時には、
N で代用されてしまう場合があります。
例)twenty は、気さくな話し言葉でサラリという時には、tweny と聞こえます。

■テレビドラマから n の音を探ってみる
鼻風邪を引くと日本語もナニヌネノは苦しいですが、では、英語の n の音は鼻が詰まると、どうなるか…を見てみます。
アメリカの人気テレビドラマだった「フレンズ」に、こんなエピソードがあります。

登場人物の Monica は風邪を引いたようですが、自分では認めたくありません。
大丈夫だよ!”I’m fine!” と言っているつもりですが、
シッカリ鼻がつまっているので、
みんなには、”I’m fine-d!” と、d の音が最後に聞こえてしまうのです。

引用:
Monica: (wiping her nose) I have not been sick in over three years! (Sneezes.)
(鼻を拭きながら)3年も病気にかかっていないんだもん!

Chandler: I’m gonna grab you some tissue.
ティッシュ持ってきてあげるよ

Monica: I don’t need a tissue! I’m fine-d!
ティッシュなんかいらないよ! I’m fine-d!(モニカは n の単独の音が出せず、fine に D の音がくっついてしまいます)

Ross: When you put a ‘D’ at the end of ‘Fine’ you’re not fine.
fine の最後に D の音をくっつけちゃうときは病気なんだよ(fine じゃないんだよ)。

Monica: I’m fine-d. I’m fine-d! Y’know, it’s a really hard word to say.
“I’m fine-d. I’m fine-d!” (モニカは n の単独の音が出せません)あのね、これ、すごく言いにくいことばなのよ!
参照: www.friendscafe.org/scripts/s6/613.php
引用ここまで
(Y’know は、You know の端折った言い方、口語で使われます。)

このように、n の音は鼻が詰まっていると d の音になってしまう。
舌の位置は d と同じ、声が鼻から出れば n の音になる、声を口から出せば D の音、
ということを頭の片隅に置いておくと、
n の音を出すときの舌の位置がしっかりイメージできると思います。
(T の音は、声を使わない音ですが、舌の位置は同じです。
T の音、詳しくは→http://easykaiwa.seesaa.net/article/158190533.html

■練習
英語ネイティブスピーカー講師の動画はこちらでどうぞ。

misakouroco